弁護士がレンタルオフィスで開業する理由

弁護士が開業する際にレンタルオフィスを利用するケースが増加

業務上欠かせないオフィス家具・会議室・ネット回線が備えられているレンタルオフィス。自由度が高くお手軽なので、多種多様な業種の企業が利用しているが、最近では弁護士が独立開業する際にレンタルオフィスを利用するケースが増えている。従来は、法律事務所を開設する際には、賃貸借契約を結びオフィス家具や事務機器を購入し、事務員などを雇用するのが一般的だった。

しかし、開設のための初期費用がかさむ事から、自宅を事務所としたり、他の法律事務所の一角を借りたり、そもそも事務所を設けず携帯電話で営業したりする弁護士も多かった。そこに、近年になって「レンタルオフィス」が新たな選択肢となっているのだ。

短期間でも借りることができる柔軟さや費用面でのメリット

拠点とする「場所」は非常に重要で、法律事務所においても事務所選びが今後の業績などを左右する。そのため、従来の賃貸オフィスは長期契約を前提としているため急な変化に対応するのが困難なので、時間をかけて慎重に慎重を期した場所選びが求められた。そんな背景の中、1ヶ月単位などの短期間でも借りることができる柔軟さや費用面でのメリットなどがうけて、レンタルオフィスで開業する弁護士が増えているものと思われる。

事務所開設時の費用面と時間的メリット

賃貸オフィスのような多額な敷金や礼金などの初期費用が抑えられる他、一般的な事務所に必要な机やOA機器などは揃っているので、それらを準備する費用と時間がかからない。そのため、すぐに営業できる。

事務代行サービスによるメリット　

電話対応や郵便物の転送を行なってくれるサービスを利用すれば、自分で事務員を雇う必要がなく、人件費を抑制できる。外出や打合せ等で電話に出られない場合は、応答がなかったり留守電の音声ガイダンスでの対応と、スタッフの方が丁寧に対応するのでは、顧客が抱く印象がかなり変わってくる。

オフィス環境によるメリット

法律事務所が好立地な場所にあれば信用が高まる。特に、前述の自宅オフィスや別の法律事務所を間借りしているよりも遥かに顧客は安心するだろう。好立地だと賃料が高くつくが、レンタルオフィスであれば東京都内の一等地でもリーズナブルに利用できる。レンタルオフィスの多くは、会議室を備えていて設備や内装がしっかりとしているので、弁護士の印象や信頼感を損なわないという点で安心して来客を迎える事ができる。

まとめ

以上のように、弁護士が独立開業する上で多くのメリットがあり、現代のビジネスにマッチしている点がレンタルオフィスが選ばれる理由であり、今後も増え続けるものと思われる。似ている施設に「レンタルオフィス」というものもありますが、専用デスクが備わり、作業スペースのまわりには間仕切り等で仕切られています。つまり、個人の場所という意識がかなり強い空間です。ここがシェアオフィスとコワーキングスペースの異なる部分で、コワーキングスペースでは間仕切りなどがない、かなり開かれた空間といえるでしょう。